株式会社船井総研ホールディングス(以下、「当社」という)は、遵法経営の実施及び株主利益の極大化を主たる目的として、コーポレート・ガバナンスの強化に努めております。
また、当社ではディスクロージャーへの積極的な取組みをコーポレート・ガバナンスの重要な柱と位置付けており、法令等に基づく開示、会社説明会の開催、機関投資家やアナリストとの個別ミーティングの実施等により、当社及び当社グループの現状のみならず今後の事業戦略についても、迅速かつ正確なディスクロージャーに努めております。
コーポレート・ガバナンス体制と取り組みについては下記資料にて詳しくご説明しております。
取締役 | 監査等委員である取締役 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
代表取締役社長 グループCEO |
取締役 専務執行役員 |
取締役 執行役員 |
取締役 | 取締役 | 取締役 | 取締役 (監査等委員) |
取締役 (監査等委員) |
取締役 (監査等委員) |
|
社外/独立 | 社外/独立 | 社外/独立 | 社外/独立 | 社外/独立 | |||||
中谷 貴之 | 小野 達郎 | 春田 基樹 | 砂川 伸幸 | 山本 多絵子 | 村上 智美 | 百村 正宏 | 中尾 篤史 | 小林 章博 | |
Takayuki Nakatani | Tatsuro Ono | Motoki Haruta | Nobuyuki Isagawa | Taeko Yamamoto | Tomomi Murakami | Masahiro Hyakumura | Atsushi Nakao | Akihiro Kobayashi | |
生年月日 | 1968年8月16日 | 1963年5月8日 | 1980年6月9日 | 1966年12月8日 | 1964年10月1日 | 1968年1月23日 | 1965年2月27日 | 1969年12月21日 | 1970年12月19日 |
取締役在任年数 (2024年3月開催の株主総会締結時) |
4 | 17 | - | 8 | 1 | 1 | 8 | 8 | 8 |
所有株数 | 184,320 | 146,540 | 10,520 | - | - | - | 1,810 | - | - |
出席状況 ※1 | |||||||||
取締役会 出席回数/開催回数(出席率) |
13/13(100%) | 13/13(100%) | - | 13/13(100%) | 10/10(100%) | 10/10(100%) | 13/13(100%) | 13/13(100%) | 13/13(100%) |
監査等委員会 出席回数/開催回数(出席率) |
- | - | - | - | - | - | 13/13(100%) | 13/13(100%) | 13/13(100%) |
指名委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 7/7(100%) |
● 7/7(100%) |
○ 7/7(100%) |
○ 7/7(100%) |
|||||
後継者指名委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 1/1(100%) |
● 1/1(100%) |
○ 1/1(100%) |
○ 1/1(100%) |
|||||
報酬委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 5/5(100%) |
○ 5/5(100%) |
○ 5/5(100%) |
○ 5/5(100%) |
● 5/5(100%) |
||||
ガバナンス委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 2/2(100%) |
○ 2/2(100%) |
○ 2/2(100%) |
○ 2/2(100%) |
● 2/2(100%) |
||||
サステナビリティ委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 3/3(100%) |
○ 2/2(100%) ※2 |
○ 2024年3月就任 |
○ 3/3(100%) |
● 2/2(100%) ※2 |
||||
DX推進委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
○ 2/2(100%) |
● 1/2(50%) |
|||||||
リスク管理委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
● 8/8(100%) |
○ 8/8(100%) |
|||||||
内部統制委員会 ●:委員長 ○:委員 出席回数/開催回数(出席率) |
● 2/2(100%) |
○ 2/2(100%) |
○ 2024年3月就任 |
○ 2/2(100%) |
|||||
スキル | |||||||||
企業経営 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
営業・マーケティング | ● | ● | ● | ||||||
財務・ファイナンス | ● | ● | ● | ● | |||||
コンプラ・リスク管理 | ● | ● | |||||||
ガバナンス・監査 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
サステナビリティ | ● | ● | ● | ||||||
IT・DX | ● | ||||||||
HR | ● | ● |
横にスクロールすると表を確認できます。
※1. 出席率の期間は2023年1月1日から2023年12月31日までとなります。2024年3月23日時点
取締役会は、社外取締役5名を含む9名(男性7名・⼥性2名)で構成し、原則月1回開催しています。当社グループの事業に関する深い知⾒を備える取締役や、独立した客観的立場から監督を行う社外取締役(社外取締役には他社での経営経験を有する者を含めております。)等、専⾨分野や経験等のバックグラウンドが異なる多様な役員で構成しています。
取締役の選任については、取締役会において、各取締役が有する主なスキルや専⾨性を⼀覧化したスキル・マトリックスを作成し、社外取締役が過半数を占める指名委員会において、能⼒・業績等の多⾯的な評価に基づいて審議を行い、取締役会において決定しています。
ジェンダーを含めた取締役会の多様性向上に向けて、取締役会における女性比率は2030年30%を目標としています。2024年3月23日時点で取締役会構成員9名のうち2名が女性(女性比率22.2%)となっています。
外国⼈取締役の選任については、現在、当社の売上の⼤部分は国内売上であるため、必要性はないと考えております。
また、監査等委員についても、財務・会計に⼗分な知⾒を有する委員として、公認会計⼠を1名、法務に知⾒を有している委員として、弁護⼠を1名、それぞれ選任しています。
当社は、経営戦略や経営計画の策定・公表に当たっては、資本コストを的確に把握した上で、売上高、営業利益、自己資本利益率(ROE)などの目標値を、中期経営計画等に記載しております。また中長期的に資本コストを上回るリターンを継続できる事業への集中を図るべく、収益性と成長性の2軸で事業の方向性を決定し、ポートフォリオを構築します。
当社は、すべてのステークホルダーの皆様に対して迅速な情報提供をめざします。
当社は、会社法、金融商品取引法その他の諸法令及び東京証券取引所の定める適時開示規則に準拠した情報開示のほか、当社グループへの理解を深めていただくために有効と思われる情報についても、可能な範囲で、積極的かつ公平な情報開示に努めます。
当社は、東京証券取引所が定める適時開示規則に該当する重要情報の開示は、同規則に従い、同取引所へ事前説明後、同取引所の提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)に登録し公開いたします。また、登録後すみやかに報道機関に同一情報を提供するとともに、当社ホームページ上にも遅滞なく同一資料を掲載いたします。適時開示規則に該当しない情報を開示する場合でも、適切な方法により正確かつ公平に情報が伝達されるよう配慮してまいります。
また、当社の役員又は従業員(従業員にあっては、取引関係者に情報を伝達する職務を行うものに限る。)が業務に関して、意図せずに重要情報を伝達したと情報取扱責任者が判断した場合、情報取扱責任者は社長に報告の上、所定の方法により、当該重要情報をすみやかに公表します。
当社は、重要な会社情報を適切に管理しインサイダー取引の未然防止を図るための社内規程を定め、当社グループ社員全体への周知徹底と啓発活動を促進しております。
当社の開示資料に記載されている、当社グループの計画、見通し、戦略等のうち、過去又は現在の事実に関するもの以外は、その時点で入手可能な情報による当社の判断及び仮定に基づいています。実際の業績については、不確定要素や経済情勢その他リスク要因により、大きく異なる可能性があります。
当社は決算情報などの重要情報の漏洩を防ぎ、情報開示の公平性を確保するため、決算(四半期決算)期末日の翌日から各決算発表日までを「沈黙期間」に設定しており、この期間は、決算に関する質問への回答や取材への対応を控えさせていただきます。また、沈黙期間においては会社説明会の開催、アナリスト・機関投資家との個別ミーティング等を控えさせていただきます。ただし、この沈黙期間中に開示すべき重要事実が発生した場合には、適時開示規則等に基づき開示いたします。
株主・投資家・証券アナリストとの対話は、IR担当部門の執行役員が統括し、代表取締役社長、担当取締役、担当執行役員等およびIR担当部門が対応方法を検討し、適切に対応します。IR担当部門は、関係部門等と情報共有や各々の専門的見地に基づく意見交換を適宜行う等、有機的に連携し、株主・投資家との対話を支援します。
個別面談のほか、電話やオンラインによる対応、決算説明会やスモールミーティング等の開催等、対話手段の充実に努めます。また、対話の前提となる情報開示を積極的に実施するとともに、対話に有効なツールと位置付ける「決算概要書」および「統合レポート」の内容拡充に努めます。
対話において寄せられた意見等は、取締役会や経営会議への報告等を通じて当社内で共有し、当社経営戦略のレビュー等に活用します。
対話に際しては、情報開示の正確性かつ公平性に十分留意するとともに、内部情報を適切に管理します。
当社グループは、大切にする三つの価値観「Funai Way」として、「Adventureship 変化を原動力に」、「Empathy 経営者に伴奏しよう」とともに「Integrity 良心に従おう」を定めております。
また、経営コンサルティング業をはじめとする当社グループ事業を通じて企業価値の増大に貢献していくことはもちろんのこと、当社グループの事業活動と関わりを持つ方々、お客様や地域社会のみなさま、株主・投資家のみなさま、ビジネスパートナー、従業員、その他社会の多くのみなさまの期待や信頼に誠実にお応えしていくことが基本的使命であると考えております。
当社グループは企業としての社会的責任を果たし、かつ、「Integrity 良心に従おう」を実践するため、「船井総研グループ企業倫理行動憲章」を定めるとともに、企業行動のあらゆる場面において公正さや倫理を保つことを基本に社会的良識をもって行動します。
「船井総研グループ企業倫理行動憲章」では、社会的使命の達成、法令等の遵守、行動指針の三つを柱とし、それぞれ具体的な項目を定めております。
当社グループでは「船井総研グループ企業倫理行動憲章」を定めるほか、「グループコンプライアンス規程」を定めることで、高い倫理観を持ち、良識ある行動をとれるようその基準を明確にしています。
違法行為、社会規範や企業倫理に反する行為を防止・是正するため、「グループホットライン規程」を制定し、当社グループに従事する者からの「社内ホットライン」を整備しています。
また、船井総研ホールディングスの法務・リスク管理担当部署及び各グループ会社のコンプライアンス担当役員が連携の上、グループ全体のコンプライアンスの遵守状況、問題点を把握する体制を構築しています。
併せて、コンプライアンスに関する意識の向上のため、新卒社員及び中途入社社員の入社時の導入研修において、コンプライアンスをテーマとしたプログラムを必須としています。
また、年3回以上コンプライアンスや情報セキュリティをテーマにしたeラーニングの受講を必須とし、役員及び従業員のコンプライアンスに対する意識の向上に努めています。
当社グループでは内部通報制度としてグループホットライン規程に基づく「社内ホットライン」を整備し、以下の基本方針や規程違反を含むコンプライアンス違反を対象とした上で、法務部門長、監査等委員である社外取締役及び外部の弁護士を通報窓口として設けています。
通報は匿名で、メール又は電話により行うことが可能とした上、通報内容を秘匿するとともに、通報者に対する報復行為を厳格に禁止し、通報者の保護を図っております。
通報窓口に関する情報は、役職員が携行するカードに記載して配布するとともに、当社グループ全役職員が閲覧可能なイントラネットに明示しております。
当社グループは、反社会的勢力との一切の関係を遮断するとともに、反社会的勢力による不当要求に対しては断固として拒絶することを基本方針としています。
この基本方針を達成するため、担当者や担当部署のみならず組織全体として対応し、対応する役職員の安全を確保するとともに、平素から警察、弁護士等の外部専門機関との連携の強化を図ります。
また、反社会的勢力とは、取引関係は当然としてその他の関係も一切を遮断し、万が一反社会的から不当要求があった場合、断固として拒絶し、必要に応じて民事及び刑事による法的対応を実施します。裏取引や反社会的勢力への資金提供は絶対に行いません。
上記基本方針を実践するため、当社グループ全社員に適用されるグループコンプライアンス規程において具体的な内容を定めるとともに、当社グループ全社員に対して万が一同規程に違反する内容又はその疑義ある行為を発見した場合には上記内部通報制度による通報を行うよう求めています。
ニューノーマル時代の変化に直面している中堅・中小企業に寄り添い、成長、生産性向上、発展を推進することで、人と企業の幸せの実現を全力で支援していく船井総研グループは、お客様やお取引先様からお預かりした情報を含む当社グループの情報資産を情報漏洩や改ざんなどから守るため、情報セキュリティをESG活動および経営の重要課題と認識し、事業活動を通じて継続的に取り組んでいます。
情報セキュリティ基本方針を骨子として事業ドメインや時流にあわせたルールを整備し、情報セキュリティ教育を通じて全社員に浸透を深める情報セキュリティマネジメントを行っており、それらを支える情報セキュリティ基盤の強化や情報セキュリティ人財の育成に努めています。
当社およびグループ各社(以下、「船井総研グループ」)は、「サステナグロースカンパニーをもっと。」のグループパーパスの下、船井総研グループに関わるあらゆる人に対して、より良い未来を提案し、どんな時代にも成長し続ける企業を増やし、あらゆる人が幸せにその可能性を開花させ、社会の生産性向上を支援していくことで、常に社会に必要とされるグループ経営をめざします。我々は、お客様やお取引先様からお預かりした情報を含む船井総研グループの情報資産を守ることを責務と考え、『情報セキュリティ基本方針』を策定し、船井総研グループ全社のすべての役員・従業員(以下、「役職員」という)は本趣旨を理解と遵守をし、情報セキュリティの維持及び改善に取り組みます。
船井総研グループは、情報セキュリティの維持及び改善のために情報セキュリティ管理の体制を整備し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。情報管理体制を構築し、船井総研グループの管理下にある情報資産の適切な運用の推進に努めます。
企業活動において知り又は知り得た情報及び業務上保有する全ての情報に対して、これら情報資産に携わる役職員は、必要な教育訓練を定期的に実施し、本方針を周知し、知識・技術を習得し、安全管理策を確かなものにします。
情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、お客様の期待に応えます。
内部ガイドラインや各種手順書を整備し、個人情報を含む情報資産全般の取扱いについて明確にします。情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反及び事故に対しては、発生の予防を図り、万一発生した場合にも迅速に対処し、再発防止に努めるのみならず、厳しい態度で挑むことを、社内外に周知徹底します。
本方針、ガイドライン及び手順書等への準拠性に対する内部監査の実施体制を整備し継続していくことに努めます。これらの活動により、役職員が本『情報セキュリティ基本方針』を含む規則を遵守していることを証明します。
本方針を実行するマネジメントシステムを組織内で運用し、関連規程、手順書及び情報セキュリティ対策実施状況の継続的な改善に努めます。
制定 2020年12月18日
改訂 2023年04月21日
株式会社船井総研ホールディングス
代表取締役社長 中谷 貴之
当社グループおよびお客様からお預かりした情報資産は、データの利活用のDX化が加速すると共に、基幹システムだけに留まらずソフトウェアやクラウド等の活用も増えますので、関係する組織・情報量・システムの数だけリスクが増加すると考えています。
法制の厳格化と顧客支援の深化による取り扱うデータの機密度の上昇により、時代に適合したルールの整備やシステム権限などが適合しないことによる、不適切な取り扱いのリスクが増加すると考えています。
機密度、信頼性、可用性、完全性、セキュリティを維持するためのシステムや組織についても、情報人財の技術継承の断絶や、日々巧妙化する外部からの攻撃に対しての対策が追い付かない場合は、事業継続性が保てなくなるリスクがあります。
グループ全体の情報セキュリティを統括する専門部署を設置しました。 これにより、ホールディングスを含む各社に対して専門チームからの情報セキュリティの客観的な相談や助言、インシデントの対応支援および調査や評価を行い、情報セキュリティレベルの向上に取り組んでいます。
リスク管理委員会およびサステナビリティ委員会とも連携する、情報セキュリティ対策会議を設置し、グループ各社の情報セキュリティ実務者キーマンと、当社グループの情報セキュリティ対応体制の向上に取り組んでいます。
DXに対応した調査項目を追加のうえ、グループ会社への情報セキュリティレベル調査を実施し、調査結果をもとに 表面化および潜在的な課題に対し、解決に向けた施策についてPDCAを実施しております。
様々な情報を扱い業務を行う役職員が、安全で効率よく執務を行うために、一人一人へのルールの浸透と自分事として意識化することで、自律した対応ができることが大切と考え、毎年、全役職員の情報セキュリティ教育の実施を推進しています。
eラーニング研修概要
1 情報セキュリティ 2 個人情報保護 3 サイバー攻撃 4 コンプライアンス 5 情報セキュリティマニュアル
・DXの安全性確認体制の強化
当社グループおよびお客様からお預かりした情報資産の利活用におけるDX化の加速と共に増加するリスクに対して、役職員の情報セキュリティ教育の徹底や、増加するソフトウェアやクラウド等の安全性の確認体制の強化をグループ横断的に管理する取り組みを実施しています。
・システムのリスクアセスメント
シャドーIT阻止のための取り組みとして、船井総合研究所では情報セキュリティ委員会を立ち上げ、システムのリスクアセスメントを先行的に開始しています。
・リモートワーク環境強化
主要企業群では、認証基盤刷新などリモートワーク環境への更なる対応など、働き方の改善と情報セキュリティの両立を推進しています。
法務部門とグループ各社と連携し、個人情報の取扱いのある部署への時流に合わせた対応を実施しています。
信頼できるシステムを安全に継続的に活用するため、導入時や大規模更新時の審査の徹底、重要システムにおいては定期的な確認を行い、専門家の観点での再チェックを行うなどのセキュリティ対策強化を実施しています。
当社グループは、生成AIをはじめとするAIを活用したコンサルティングメニューやサービスを提供しています。また、お客様にとってモデルケースとなるようなショールーム経営を行い、AIサービスを積極的に検証・利用しています。
AIを利活用することで、当社グループの事業運営やお客様の効率的な企業経営を推進できる一方で、使い方によってはステークホルダーのみなさまに不利益を与えるリスクも存在します。こうしたリスクを未然に防ぎ、適切かつ安全にAIサービスを提供するために、本ポリシーを取締役会で決議いたしました。
当社グループの全役職員は、本ポリシーに基づいてAIサービスの提供・利活用を行い、グループパーパスの実現に貢献してまいります。
当社グループは、AIの利活用によって起こりうるバイアスや差別の助長などのリスク、およびAIによるアウトプットの限界を認識しています。過度にAIに依存することによって、人の尊厳や可能性が否定され、生命や身体に危険が及ぶことがないよう配慮し、人の能力を拡張し、あらゆる人が幸せを追求できるAIの提供・利用に努めます。
当社グループは、AIの提供・利用において、学習データやAIモデルのアルゴリズム等の技術的な要素や利用の仕方によりバイアスが生じる可能性について認識しています。そのため、AIサービスの提供・利用に際しては、当該AIサービスの利用によって生じうるリスクを検証するとともに、技術や社会の変化を注視し、継続的な管理・運用の見直しを行います。
当社グループは、AIの利活用にあたって収集・学習させるデータに、個人のプライバシーにかかわる情報やお客様の秘密情報その他重要な情報が含まれる可能性があることを認識しています。これらのデータが適切かつ安全に取り扱われるよう、AIの研究・開発・提供・利活用のライフサイクル全般にわたり、情報セキュリティ対策の実装・強化するよう努めます。
当社グループは、AIを利用した開発や提供サービスの性質や目的等を踏まえ、透明性があるAIの利活用を目指すとともに、ステークホルダーと適切かつ継続的にコミュニケーションをとるよう努めます。
当社グループは、本ポリシーを正しく理解し、本ポリシーに基づき積極的なAIの利活用を実現・促進できる人材の育成のため、教育や実務トレーニングを実施してまいります。
当社グループでは、上記「AIポリシー」の実効性を確保するために、AIガバナンスのプロセスを構築・運用し、健全かつ公正なAIの利活用を目指します。
当社グループにおけるAIガバナンスのプロセスは以下の通りです。
船井総研ホールディングスの取締役会が、AIガバナンスの最終的な責任を負い、重要事項について議論し決定します。取締役会は、AIガバナンスの主管部門であるグループ法務部門と各社のコンプライアンス部門に対し、AIガバナンスの運営・実行およびリスク対応を指示します。主管部門は取締役会に対し、運営状況の報告やリスク対応としてのルール見直しの進言、その他重要事項の報告を行います。
グループ法務部門は、AIに関連する法規制や官公庁のガイドライン等を注視・分析し、「AIポリシー」の見直しや当社グループ全体として必要な施策の検討を行います。必要に応じて、リスク管理委員会や取締役会に諮り、当社グループに必要なルールや施策を提言し、実行してまいります。
また、グループ各社が直面する可能性のあるリスク評価の実施や、当該リスク評価に基づく適切なルールの設計・実装、遵守状況の把握および監査等については、法務部門とグループ各社のコンプライアンス担当部門が協力の上、グループ各社の事業内容や事業フェーズ等の特性に応じて実施いたします。
AIの利活用に関して所定のルール等への違反事案が生じた場合には、グループ各社のコンプライアンス部門および法務部門が対応し、リスク管理委員会への報告や再発防止策の実行などを通じて適切に対処いたします。
これらの活動を継続的に実施することにより、「AIポリシー」およびそれに基づくルール等の有効性や問題点を把握し、改善に努めます。
2024年11月25日制定
当社グループは以下のとおり贈収賄・腐敗防止に関する基本方針を取締役会で決議しております。また、取締役会は、実際の運用、違反又は違反の疑いに関する報告を踏まえ、定期的に以下の内容及び実際の取組内容の見直しを実施します。
当社グループは、日本国の刑法、不正競争防止法の他、中国における商業賄賂に関する法規制、米国における連邦海外腐敗防止法その他当社グループに適用される贈収賄に関する法規制を遵守し、日本国内の公務員等はもとより外国公務員等に対し、相当でない支払い、贈答品の送付、サービスの提供、接待を実施せず、当該国の賄賂罪又は不正競争防止法の外国公務員贈賄罪に該当するような贈賄行為は行いません。
また、当社グループは、贈収賄以外マネーロンダリング、司法妨害、横領、職権の濫用、取引先への強要、利益相反行為、インサイダー取引その他あらゆる腐敗行為を許容せず、これらの行為を行いません。
これを実現するために当社グループは、内部通報制度を整備するとともに、社内規程の整備その他贈収賄・腐敗を防止するために適切な仕組みを構築した上で、その仕組みを継続的にモニタリングし、必要に応じて改善します。また、当社グループは、研修や社内広報を通じ、全ての役職員において贈収賄・腐敗に関する規制内容を十分に理解するとともに、高い倫理観の醸成を図ってまいります。
当社グループは上記基本方針を実践するため、当社グループ全役職員に適用されるグループコンプライアンス規程において具体的な内容を定めるとともに、当社グループ全役職員に対して万が一同規程に違反する内容又はその疑義ある行為を発見した場合には上記内部通報制度による通報を行うよう求めています。
同規程の遵守状況は内部監査において定期的に確認を実施し、これを取締役会に報告しております。また、上記基本方針又は規程への違反又は違反の疑いに関する報告があった場合、リスク管理委員会において審理をし、その内容を取締役会に報告しております。取締役会においては、これら報告を踏まえ、上記基本方針の他、腐敗防止に関するコンプライアンス体制の見直しを検討することとしております。
また、当社グループでは、上記基本方針を全ての役職員が知り、かつ、理解することが必要であると考え、様々な教育及び周知活動を継続的に実施して参ります。
当社グループにおける腐敗防止に関する数値情報は以下のとおりです。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
政治献金の総額(円) | 0 | 0 | 0 | 0 |
腐敗防止方針に関連する役職員の処分及び解雇件数(件) | 0 | 0 | 0 | 0 |
贈収賄に関する処分、罰金、罰則(件) | 0 | 0 | 0 | 0 |
船井総研グループでは、法令を遵守し、公正な事業活動を推進していくため、以下のとおり公正な取引に関する基本方針を定めております。
当社グループは、「船井総研グループ企業倫理行動憲章」に則り、企業会計の透明化に努めるとともに、納税についても同様に透明性を高め、各国の関連法令等を遵守し、適正な納税を行うことが重要であると認識しております。
当社グループにおける国別の法人税等の納税総額は以下のとおりです。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
日本 | 2,106 | 2,233 | 1,699 | 2,624 |
中華人民共和国 | 4 | 1 | 0 | 0 |